後悔

自分より頭の悪い人と結婚したことを後悔している。

頭が悪く話が通じないことは、大事な局面で如実に問題となって現れる。普段は問題は起きない。大きな決断をするときや、難しいことを解決しないといけないとき、問題を未然に防ぐために考えを深めなければいけないときなどに問題となる。

プロジェクトのメンバーに出来ない奴がいる感じだ。しかし夫婦というプロジェクトには2人しかメンバーがいない。1人が出来なければもう1人が何とかするか、何とも出来なければ諦めなければならない。

何故過去に付き合った人の中で1番頭の悪い人と結婚してしまったのだろう。顔は1番好みだった。性格もいいと思う。しかし頭が悪い。

話が通じなくて嫌気が差し最終的に「何で分かんないの?」ということになる。性格が悪いと自己嫌悪に陥るが、どう頑張っても話が通じないので匙を投げている。

私の父と母は約15年の別居と約10年の裁判を経て離婚している。父の浮気が発端なのだが、父は母の不出来が悪いと宣った。浮気を正当化することは出来ない論理性ゼロの言い訳なのだが、不出来とはつまり母の頭が悪くて話が通じないことで、それが原因で起こる様々な問題のことなのだ。私は父のことを一生絶対許さないが、母の頭の悪さについては子供の頃からずっと見てきたので、この点については父に同意する。なぜ父は母と結婚したのだ。

父に結婚相手を紹介した際、2人きりになったタイミングで「あいつは出世しないな」と耳打ちされた。そんな事を今わざわざ言うかという気持ちと、確かにそうだろうと思う気持ちの両方があった。

20年後、果たして父は正しかった。出世できず平社員で終わることが確定し、今更この歳で無鉄砲に転職したがうまくいってない。そのうちクビになるかもしれない。

私に出来ることは、淡々と自分を磨き、資産を形成し、経済的に自立し続け、何が起きても困らないようにすることだけだ。